ガラスペン4 − 佐瀬工業所

スポンサードリンク
東京で唯一ガラスペン製造を行っている、ガラスペンのパイオニア的な存在と言えるのが佐瀬工業所。現在のご主人である佐瀬勇氏は、ガラスペンの発明者である佐々木定次郎氏から直接技術を学んだ先代、佐瀬米蔵氏の技術を受け継いで今日に伝えています。

佐瀬工業所で製造されるガラスペンは多彩なのが特徴で、芸術品とも言える軸からペン先までが一体となった”ひねりガラスペン”はもちろんのこと、発明当時のガラスペンと同様の商品である竹軸のガラスペンをラインアップに加えているのが特筆すべき点。

軸に貼られたラベルに、ノスタルジックな書体で「平和萬年筆」と銘打たれているのが、旧き良き時代の雰囲気を醸し出しています。太字、中字、細字の3本がセットで揃っているというのも、とても実用的ですよね。

また、ペン先が換えられるようになっているセルロイド軸のものもあって、こちらも太字、中字、細字のペン先がセット。しかも、ペン先を軸の中に収納することができるようになっているところなんかは、ちょっとした遊び心があるようで、妙に嬉しくなってしまいます。

ガラスペン発明当時から全盛時のオリジナル仕様を大切にしたガラスペンを作り続けながら、新しいガラスペンの創出(ひねりガラスペンも、1995年に国産では佐瀬工業所が初製作)を手がけている佐瀬工業所に、今後も大いに期待したいところです。